5月30日はごみゼロの日です。
そんな今日は、地球のごみについて学ぶ機会をいただきました。
気仙沼で海洋プラスチック問題について枝廣淳子さんの講演会がありました。
枝廣さんに実は4月に南三陸でお会いし、5時間程ワークショップを受け、それから枝廣さんの本を読み、完全に自分の生き方にびびっと繋がった方で、今度は気仙沼でお話すると情報をキャッチし会いに行きました。
どしても今。このことを知らないとまずい!と、動物的感覚、衝動が走り、わたしの知り合いを誘っていきました。
これは、危機感からの行動でした。
この地球のことを考えず、知らなかったことですまされない問題。
この先の地球がどうなることか。
どうなってほしいのか。
まずは、人間がしっかり向き合い、考えること。
まずは、わたしが知ることだと思ったからです。
そもそもプラスチックの本質的問題は、自然に還ることがない、完全に分解されない、ずっと存在しているものであること。
あなたの今の周りには、どんなプラスチックがありますか?
あなたの来ている服
あなたの持っている製品
毎日使っている歯ブラシや歯みがき粉
現代社会、わたしたちの身の回りでは、多くのプラスチック製品が溢れ、目に見えないところまで広がっています。
今、それらがリサイクルしているのが全体の9%ほどであり、他はごみとなり、あと数十年したらこのごみの行き場さえもなくなります。
日本は容器包装廃棄量が世界ワースト2位であることを知っていますか?
製品プラスチックはリサイクルできないごみであることを知っていますか?
使っている量を減らすことで出ていくごみの量も減ります。リサイクルの量をいかに増やせるか。
そのために、ごみの分別や様々なアクションが必要とされます。
どうして、ここまでごみの量が広がったのか。
日本という豊かな国が、環境に対する意識の低さがあり世界から注目されていることもご存知だろうか?
2050年までに海洋中に存在するプラスチック量は重量ベースで魚の量を越えます。
太平洋ごみベルトという場所が海にあるが、日本の面積の4倍となり、そのうちの3分の一は日本のプラごみであることも調査研究でわかっています。
ここまで、危機的状況なんです。
EUやアフリカなど世界60ヵ国でレジ袋禁止令、有料化しています。
プラを持ち込まない、使用しないという徹底的に規制する国もあります。
益々そのような動きや研究が進み、オーシャンクリーンプロジェクトが世界で始まっています。
わたしの身近でもビーチクリーンアップ活動をして行動している友人がいます。
気仙沼の日門海岸では毎月1日9時~9時30分に
野蒜海岸では6月9日にわたしの友人がビーチのクリーンアップ活動をする予定です。
海の近くに住んでいるわたしも、はじめてみよう、できることから。
海の網や漁具のごみは、重量もあるためごみの中でも大きな割合を占めます。
魚からも、そして水や塩、人体からも検出されているマイクロプラスチック。
有害な添加物や化学物質が食物連鎖によって入り込んでいます。
極めて小さいマイクロプラスチックは、合成繊維やフリース、タイヤのゴム、洗剤などに含まれており、あらゆるところで自然界に剥がれ落ちています。
車を走らせれば、排出しているのはCO2だけでないんです。
土の中に分解される生分解性プラスチックがあるが、水には分解しません。
たとえ、分解するといっても少なからず時間がかかり、マイクロプラスチックになる過程があることを知ることが必要です。
海と生きるまちに住む人びとにとっても、人体の影響、魚の生態系を守ることがわたしたちの生きる道。
漁網によって、多くの海の生き物たちが被害を受けています。
プラスチックは便利さだけではなく、動物保護(象牙など)のため利用が拡大されてきた経緯があります。
また、軽量化や食品の保存といった科学的進歩により輸送時の燃料排出削減なども多くあります。
行動計画、目標をもって、しっかり筋道をたてて変化していくことがこれから大事なことです。自治体や政府との連携をしながら。
昔の時代に戻るというより、今の時代にあった転換やニーズを汲み取り環境負荷の少ない商品を開発することも求められます。
少なからず、産業革命のあとに広まったこの時代の代償を新たな転換期としていち個人、そしてコミュニティがつながり、動き出すことです。
プラスチックのこと、リサイクルのこと、海のごみ、私たちの生活、この先つづく地球のことを考える上で大事なことを知る。
枝廣さんは、しなやかに強く冷静な女性であり、素晴らしい女性とお会いできたこと心から感謝したい。
気仙沼市では海洋プラスチック問題の協議会が発足し、枝廣さんも委員となったことで益々これからの関わりが楽しみです。
来週には枝廣さんの著書のプラスチック汚染というブックレットが発売されます。
前記事にも書きましたが、この地球のことを知ることがはじめの一歩。
そこから、どう行動し、周りを動かしていくか。
長くなりましたが、読んでくれてありがとう。