わたしが先週過ごした福島での数日間を振り返ります。




アクティブ・ホープという言葉をご存知ですか?


それは、

積極的な希望をもって行動すること。


①現実をはっきり認識する
②物事がどんな方向性に動いてほしいか、どんなことが大事にされるようになってほしいか、自分の望むものを確認すること


そして、
③自分自身を、あるいは自分が置かれた状況をそういう方向に動かすための行動を起こすことである



と、ジョアンナ・メイシーは言っております。

※ジョアンナ・メイシー(Joannma Macy)
米国の仏教哲学者で社会活動家。仏教、一般システム理論、ディープエコロジーを深く学び、50年以上に及ぶ平和、社会的公正、環境分野の活動家としてつながりを取り戻すワーク手法を生み出した第一人者。


つながりを取り戻すワークとは、
①感謝からはじまり
②世界に対するいたみ
③新しい目でみる
④前に向かって進む



わたしは、この学びを本から、そして実践を通して体感してきました。


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NPO法人ウィメンズアイが主催するグラスルーツアカデミー東北in福島に参加してきました。


福島開催ということで、色々準備にも携わりながら、我が故郷の人たちを繋ぐ時間にも触れ、私にとって意味深い最高の時間を過ごせたことが歓びでした。


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自分の内側にあるいたみ、それは苦しみであったり、悲しさ、寂しさ、空虚感や喪失感など、人は様々な経験を通して抱えていることがあります。

言葉にできないこと、
語る勇気をもてないこと、

たくさんあります。




東北の女性たちが集い、ゆっくりと心も自分自身を解放していく、そして深い問いを味わいながら


『つながりを取り戻すワーク』として、アメリカのバークレーからお越しいただいた齊藤ゆかさん(ジョアンナ・メイシーのもとで学び実践している日本人)のファシリテーションにより過ごした時間は深い愛に溢れていました。


どんな言葉であれ耳を傾け、聞いているよ、そばにいるよと伝え合うことの大切さ。

参加者の中に小さな赤ちゃんのママがいたことによる、コミュニティの中でお母さんひとりに責任を持たせるのではなく、自分自身の行動により、支えあえる場であることも同時に実践できました。

責任という日本語がありますが、英語であればresponsibility=反応能力という言葉に置き換えられます。
だれかひとりに押しつけることではなく
それぞれが、その場に必要な反応を行動できる社会を体現できました。





わたしが学んだことは【いたみという愛】

そして、これからみんなに与えたいことは、【未来の自分の姿】




この世界に自分の内側にあるものを表現していくこと。

わたしたちが目にみえているもの、聞こえているものは、ほんのわずかであり、

わたしが肉体として生きる時間だけではなく、両親や兄弟、生かしてくれたご先祖様、そして未来に生きる7世代先の人たちとのつながりがあるからこそ、ひとりじゃないという強さ。



わたしはここに生きている

わたしは安全である

わたしは生かされている




あらゆるスペースをもちながら、痛みを癒し、自分の目指したい方向に歩んでいくことは、ダンスを通して体感できました。

ムーブメントメディスンという、ダンスを通した学びも体を通して実感していきました。


貴重な3日間を過ごし、更にその後の動きは次の記事に書き留めます。




Grassroots Academy Tohoku(Women's Circle)

岩手・宮城・福島、そしてシアトルとL.Aでの研修が10回の開催を終えました。わたしは2017年2月シアトルに参加して以降、この研修は自分の人生においても大きな物事を動かす時間であったことは間違いありません。

すべての出逢い、つながりに心から感謝します。


そして居場所になっていたこのアカデミー主催の本拠地である南三陸町に今、住んでいることもご縁です。 この2年近く、心の苦しみの時期を救ってくれた私の場所であるからこそ、今わたしにできることをゆっくりと見いだしていきたい。 350年先の未来を一緒に考える仲間たちと私は出逢えたこと、心から感謝しています。 


 今回お世話になった講師陣のご紹介


女神のような3人のファシリーテーターによる、あの手この手みたこともない手で、マインド、心、身体、潜在意識、感情へのアプローチで、自分自身の意識、意図、言葉、行動、自信、勇気が内側に宿っていることに気づき、つながっていく奇跡のような3日間のワークショップでした。


齊藤由香  Yuka Saito
「つながりを取り戻すワーク」ファシリテーター
2011年よりジョアンナ・メイシーに師事し日本人では初のWork that Reconnects Networkingファシリテーター
バークレー在住
「個人の癒しと世界の癒しは同時に起こる」

*「つながりを取り戻すワーク」は、仏教の伝統的教えとシステム理論的世界観をもとにした体験的ワークであり、世界各地でワークショップが行われています

伊藤 マナ (Mana Ito) 
Heart Creation合同会社代表、メンタルトレーナーコーチ&セラピスト
アルケミークリスタルボール奏者(バイブレーション・メディスン)
高野山真言宗阿闍梨
名古屋在住
「地球規模での生き方・意識のシフト」

Megumi Miyata 
ムーブメント・メディスン・ジャパン、スタジオ・グラシア主宰、フラメンコ・ダンサー
イスラエル、パレスチナ他への移住を経て、「動き」が「薬」になるムーブメント・メディスンに出会う
群馬県在住
「ダンスを通してこの世界に平和を」