たねをまくことは、いのちをつなぐこと~Seed of hope~

2019年宮城県南三陸町に移住しました。 巡り合わせで辿り着いたこの土地でのくらしや故郷への想い、農業のこと、いのちの循環を綴っていきます。人とひと、人と海、里山をつなぐ活動を軸に、息づいているいのちと愛のあふれた世界を表現していきます。

福島に魂を捧げて


前記事のグラスルーツアカデミー東北in福島のあと、少しだけ実家に立ち寄ってきました。

5月の田植え前に、父親が田んぼで代掻きをしている姿、ハウスには野菜やお米の苗たちが立派に育っていた。ヤギを飼っていたので、草を食べながらのんびりとそこにいてくれて、撫で撫でしたら嬉しそうにしっぽを振ってくれた。


去年までは当たり前の光景だったが、今はここに魂として置いてくることが今のわたしには最善であったことを実感している。


なんともならない感情に揺さぶられながら静かにその場をあとにした。


その後、南三陸に戻り


わたしの尊敬する上山八幡宮の工藤真弓さんから震災後のこの町の出来事や最後には紙芝居も披露してくださいました。


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この町で起きた過去の出来事を自分の未来の視点でゆっくりと感じ取っていきたい。



そして、今回講師の伊藤マナさんをお連れして浪江の希望の牧場へ行ってきました。

2016年3月にふくしま地球市民発伝所主催でVoice of Fukushimaとしてインドへ行き、希望の牧場の吉沢さんと一緒にインド講演巡業してきた経緯があります。
参考にその際に書いていたBlog記事

Voice of Fukushima ① 



Voice of Fukushima ②


Voice of Fukushima ③


 
吉沢さんとまた再会できて、変わらない熱量(エネルギー)に敬意を称します。

原発から14㌔地点、この地を離れることなく、ずっと300頭近い牛たちを生かし、命の尊さ、原発事故が起きたことによる無念さを必死に伝えてくれました。

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原発事故で放射能を浴びた牛たちの生かされる命を国や東電は家畜の殺処分を行ってきました。
この悔しさと無念さで心の底から涙がこぼれ落ちます。

この社会に対する嘆きや憤りをこれまでたくさん感じてきました。


それでも吉沢さんの揺るぎない信念や想いが人を動かし、この土地と向き合い、闘い続ける姿を多くの人に知ってほしいと今も感じています。


インパクトのある発信力があります。

この土地に来ないと伝えられないことがあります。




私はこの浪江に来たのも、この大地、生きとし生けるもの全ての命を癒し、少しでもこの地が穏やかに暮らせる場所になってほしいという願いからでした。
長く、長く、時間のかかるこの原発事故を根っこの部分から見つめていきたいのです。




浪江町役場に隣接する仮設商店まち・なみ・まるしぇという場所で私も去年3ヶ月程ですが、毎週木曜日野菜を届けるためにきていました。


そこでお茶してたのですが、偶然出会った浪江町の男性の方が震災直後のリアルな体験をお話してくれました。
奥さんを亡くされ、泳いで役場にたどり着いた話は想像を絶することでした。
そして、原発事故によりすぐに探しだしてやれなかった無念さ、悔しさをひしひしと心に刺さりました。

その方は今は浪江で暮らしていますが、わたしの故郷である二本松の仮設住宅に暮らしていたことを伝えてくれました。

あの苦悩や哀しみは体験した方しかわからないことですが、想像を巡らせるほど涙が溢れました。

伝えてくれてありがとう、の気持ちいっぱいになりました。





クリスタルボウル奏者の伊藤マナさんとご一緒していたので、より一層この土地でやる意味をとても感じました。




福島に魂を捧げ、わたしが今できることをしていく。

天命にしたがって、歩んでいくことにYesと言えること。




望む世界はすべての命と自分はつながっていること。

この土も自然もあらゆる生き物たちも、生きとし生きるすべての幸福を願う。

人間によって傷つけられた地球の"いたみ"を知ってから、わたしという人間の内側であらゆる"いたみ"を味わった。

南三陸の開墾した畑で生き物たちとの共生を感じながら、種をまき、山に入って筍や蕗をとり、子ども時代の記憶がよみがえり頬を濡らす追体験をした。

森や魚、そして蜂などが自然界から失われることにより、私たち人間がどうなるのか、ちょっとの想像力を働かせてみよう。

どこで、何がどう作られているのか、顔がみえる関係性をもつこと。あなたの住んでいる近くの自然栽培や有機農業者とつながること。そして、在来種や固定種を守り、種のことを知り、畑に入って、耕して一緒に学ぶことだとおもう。わたしもそんな場所をつくりだしていく真っ最中。


声をあげながらも実践あるのみ。

ありがとうございます。 

アクティブ・ホープ~つながりを取り戻す~


わたしが先週過ごした福島での数日間を振り返ります。




アクティブ・ホープという言葉をご存知ですか?


それは、

積極的な希望をもって行動すること。


①現実をはっきり認識する
②物事がどんな方向性に動いてほしいか、どんなことが大事にされるようになってほしいか、自分の望むものを確認すること


そして、
③自分自身を、あるいは自分が置かれた状況をそういう方向に動かすための行動を起こすことである



と、ジョアンナ・メイシーは言っております。

※ジョアンナ・メイシー(Joannma Macy)
米国の仏教哲学者で社会活動家。仏教、一般システム理論、ディープエコロジーを深く学び、50年以上に及ぶ平和、社会的公正、環境分野の活動家としてつながりを取り戻すワーク手法を生み出した第一人者。


つながりを取り戻すワークとは、
①感謝からはじまり
②世界に対するいたみ
③新しい目でみる
④前に向かって進む



わたしは、この学びを本から、そして実践を通して体感してきました。


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NPO法人ウィメンズアイが主催するグラスルーツアカデミー東北in福島に参加してきました。


福島開催ということで、色々準備にも携わりながら、我が故郷の人たちを繋ぐ時間にも触れ、私にとって意味深い最高の時間を過ごせたことが歓びでした。


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自分の内側にあるいたみ、それは苦しみであったり、悲しさ、寂しさ、空虚感や喪失感など、人は様々な経験を通して抱えていることがあります。

言葉にできないこと、
語る勇気をもてないこと、

たくさんあります。




東北の女性たちが集い、ゆっくりと心も自分自身を解放していく、そして深い問いを味わいながら


『つながりを取り戻すワーク』として、アメリカのバークレーからお越しいただいた齊藤ゆかさん(ジョアンナ・メイシーのもとで学び実践している日本人)のファシリテーションにより過ごした時間は深い愛に溢れていました。


どんな言葉であれ耳を傾け、聞いているよ、そばにいるよと伝え合うことの大切さ。

参加者の中に小さな赤ちゃんのママがいたことによる、コミュニティの中でお母さんひとりに責任を持たせるのではなく、自分自身の行動により、支えあえる場であることも同時に実践できました。

責任という日本語がありますが、英語であればresponsibility=反応能力という言葉に置き換えられます。
だれかひとりに押しつけることではなく
それぞれが、その場に必要な反応を行動できる社会を体現できました。





わたしが学んだことは【いたみという愛】

そして、これからみんなに与えたいことは、【未来の自分の姿】




この世界に自分の内側にあるものを表現していくこと。

わたしたちが目にみえているもの、聞こえているものは、ほんのわずかであり、

わたしが肉体として生きる時間だけではなく、両親や兄弟、生かしてくれたご先祖様、そして未来に生きる7世代先の人たちとのつながりがあるからこそ、ひとりじゃないという強さ。



わたしはここに生きている

わたしは安全である

わたしは生かされている




あらゆるスペースをもちながら、痛みを癒し、自分の目指したい方向に歩んでいくことは、ダンスを通して体感できました。

ムーブメントメディスンという、ダンスを通した学びも体を通して実感していきました。


貴重な3日間を過ごし、更にその後の動きは次の記事に書き留めます。




Grassroots Academy Tohoku(Women's Circle)

岩手・宮城・福島、そしてシアトルとL.Aでの研修が10回の開催を終えました。わたしは2017年2月シアトルに参加して以降、この研修は自分の人生においても大きな物事を動かす時間であったことは間違いありません。

すべての出逢い、つながりに心から感謝します。


そして居場所になっていたこのアカデミー主催の本拠地である南三陸町に今、住んでいることもご縁です。 この2年近く、心の苦しみの時期を救ってくれた私の場所であるからこそ、今わたしにできることをゆっくりと見いだしていきたい。 350年先の未来を一緒に考える仲間たちと私は出逢えたこと、心から感謝しています。 


 今回お世話になった講師陣のご紹介


女神のような3人のファシリーテーターによる、あの手この手みたこともない手で、マインド、心、身体、潜在意識、感情へのアプローチで、自分自身の意識、意図、言葉、行動、自信、勇気が内側に宿っていることに気づき、つながっていく奇跡のような3日間のワークショップでした。


齊藤由香  Yuka Saito
「つながりを取り戻すワーク」ファシリテーター
2011年よりジョアンナ・メイシーに師事し日本人では初のWork that Reconnects Networkingファシリテーター
バークレー在住
「個人の癒しと世界の癒しは同時に起こる」

*「つながりを取り戻すワーク」は、仏教の伝統的教えとシステム理論的世界観をもとにした体験的ワークであり、世界各地でワークショップが行われています

伊藤 マナ (Mana Ito) 
Heart Creation合同会社代表、メンタルトレーナーコーチ&セラピスト
アルケミークリスタルボール奏者(バイブレーション・メディスン)
高野山真言宗阿闍梨
名古屋在住
「地球規模での生き方・意識のシフト」

Megumi Miyata 
ムーブメント・メディスン・ジャパン、スタジオ・グラシア主宰、フラメンコ・ダンサー
イスラエル、パレスチナ他への移住を経て、「動き」が「薬」になるムーブメント・メディスンに出会う
群馬県在住
「ダンスを通してこの世界に平和を」

里山のめぐみ、想いだされる記憶とともに。

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里山のめぐみ。

畑の整備で竹きりしたあとに、にょきにょきとタケノコがたくさんでてきました。


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タケノコづくし。


山にいけば山菜や蕗、そしてよもぎを摘む。

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私が山に入るということは、震災以降ほとんどなかった。

福島で生まれ育ち、原発事故以降はすっかり山との関係性がなくなっていた。
そうさせたのは、紛れもなく原発事故という出来事があったからだろう。


放射能汚染という深刻さ、思い出さえもわたしの中の記憶からも奪っていたこと。

想い出す度に悔しさが込み上げて、頬を濡らすこともある。


久しぶりに山に入って蕗を採りはじめると、亡くなった曾祖母の言葉や一緒に過ごした思い出という記憶がよみがえってきた。まだ小学生だったころのわたし。
兄弟たちと一緒に山からたくさんの蕗をとりっていたあの頃。


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わたしの亡くなった曾祖母の存在、この土地を守り、ずっと耕してきたご先祖様の想い。
ふつふつと生かされてきた私の目に見えないつながりを感じさせる想い出が、今住んでいる南三陸町という町で感じることができた。

豊かな自然の中で暮らしてきた幼少期。


記憶を辿りながら、今はその追体験を味わい想いを馳せている。




味覚を通して、懐かしい手作りの味を届けるために。



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南三陸で摘んだよもぎでつくりました。

蕗は甘辛煮に。


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懐かしい味は、人々の記憶をよみがえらせ、心を癒していくことを想像しながら。

生きとし生きるすべての命に感謝し、里山のめぐみをいただきます。


ありがとうございます。

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